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活動理念と目標

京都宮廷文化研究所は、1200年以上前から京都(平安京)の中心にある宮廷を中核として形成され、時代と共に発展してきた「宮廷文化」を主要な研究対象といたします。
その宮廷文化は、宮廷の皇族・貴族だけでなく、京内外の社寺や武家および多様な庶民などとの交流によって、あらゆる分野で多彩な展開を遂げてきました。従って、その全容を解明することは容易ではありません。けれども、当法人では、伝統的な宮廷文化の中心をなす宮廷の儀式・祭礼・音楽・芸能・詩歌・文学及び服飾・食物・建築などの生活文化に関する、主要な史資料と研究文献などの情報を、可能な限り調査・収集して学問的な検討を加える研究活動に努めます。
また、収集した史資料や研究成果を、展覧会や刊行物およびホームページなどにより一般公開して、多くの人々に京都宮廷文化への理解を高め、広められる事業にも取り組んで参ります。
令和3年11月3日 所 功
代表メッセージ

京都宮廷文化研究所は、過去の京都と宮廷の歴史に学び、研究を深めるとともに、その知識を広く一般に公開・周知することで、現代における意義を明らかにし、京都の宮廷文化の伝統を未来につないでいくことを目的として、活動を行ってきました。
具体的には、平成28年(2016)には京都で「近世京都の宮廷文化」展、平成29年(2017)には東京で「近代の御大礼と宮廷文化」展、そして平成30年(2018)には「京都の御大礼」展を、再び京都で開催しました。そこでは関係各位のご協力のもと、近世・近代の大礼(即位礼・大嘗祭)に関する史資料の展示を行いました。
今後も、京都の宮廷文化に関する史資料の研究・検討を行い、その成果を広くお知らせしていきたいと思います。また、宮廷文化に関する史資料の情報をお持ちの方は、お知らせいただければ、貴重な情報として共有し、研究や広報に活用していきたいと考えています。
代表理事 久禮旦雄
コラム column
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