歴代天皇の実像史論

京都宮廷文化研究所特別顧問 所 功

二千年近い歴代天皇の実像について、私は十数年前、拙著『歴代天皇の実像』(モラロジー研究所、平成21年)を刊行した。それは「宮廷文化」の形成史とも関係が深いので、内容に修訂を加えて、毎月一回ここに転載させて頂く。
なお、各回の末尾に近年の研究動向を、学友の久禮旦雄氏(現・京都宮廷文化研究所代表)に補注の形で加筆してもらった。あわせて通覧されたい。

令和4年(2022)4月10日記

〈付記〉
以下の連載に掲載する挿図の多くは 昭和8年(1933)皇太子明仁親王の降誕奉祝記念に企画し十数年かけて完成された「国史絵画」の普及版 所功編『名画に見る国史の歩み』(平成12年、近代出版社)による。